先日はKindle Peperwhiteについてでしたが、今日は別電子書籍プラットフォーム・kinoppyの話です。
kinoppyは紀伊国屋書店が出している電子書籍ストア&リーダーアプリのこと。
FireやPaperwhiteのような専用端末はありませんが(いちおうSonyリーダーというものがあったようですが現在は販売終了)、アプリを入れることで、Android/iOS/Windows/Macで利用が可能です。
私はiPadとAndroidに入れて使っています。
あまり使っている人を聞かないのですが、Kindleと比較して
- 自前のPDF・ePubが読み込めて閲覧できる
- Dropbox連携可能
- ブクログ風の本棚が階層化できていっぱい作れる
- ビューワーでザッピングができる
- 縦書き横書き変更ができる
- ライン書き込みか蛍光ペン書き込みが選べる
- ストアの検索が有能
- 試し読みがスムーズ
- 大学系の本などが電子書籍化されていることがある
- 定期的にポイント25~30倍
- 「日本の書店」に貢献できる
ざっと挙げてみてこんなメリットがあるんじゃないかと思います。
1,2:自前のPDF・ePubが読み込めて閲覧できる/Dropbox連携可能
これは紙書籍を自炊したりして、PDFやePubを大量にデータで持ってる人にはうれしいんじゃないでしょうか。一応KindleもPDFなどをメールで送るとKindle書籍に変換できてアプリで読めるというのがあります。(Send to Kindle)
私も一度試したんですが、これが謎に容量制限があってやりづらいです。試行錯誤の末に軽量化して送ったのですが、結局形式が崩れてしまって読めなかった覚えがあります。
※※追記※※ Send to Kindleの他に、クラウドからエクスポートする方法もあるようです。詳しくはこちらに書かれていました↓
私はiPadとAndroidに入れて使っています。
あまり使っている人を聞かないのですが、Kindleと比較して
- 自前のPDF・ePubが読み込めて閲覧できる
- Dropbox連携可能
- ブクログ風の本棚が階層化できていっぱい作れる
- ビューワーでザッピングができる
- 縦書き横書き変更ができる
- ライン書き込みか蛍光ペン書き込みが選べる
- ストアの検索が有能
- 試し読みがスムーズ
- 大学系の本などが電子書籍化されていることがある
- 定期的にポイント25~30倍
- 「日本の書店」に貢献できる
ざっと挙げてみてこんなメリットがあるんじゃないかと思います。
1,2:自前のPDF・ePubが読み込めて閲覧できる/Dropbox連携可能
これは紙書籍を自炊したりして、PDFやePubを大量にデータで持ってる人にはうれしいんじゃないでしょうか。一応KindleもPDFなどをメールで送るとKindle書籍に変換できてアプリで読めるというのがあります。(Send to Kindle)
私も一度試したんですが、これが謎に容量制限があってやりづらいです。試行錯誤の末に軽量化して送ったのですが、結局形式が崩れてしまって読めなかった覚えがあります。
※※追記※※
私はiPadとAndroidに入れて使っています。
あまり使っている人を聞かないのですが、Kindleと比較して
- 自前のPDF・ePubが読み込めて閲覧できる
- Dropbox連携可能
- ブクログ風の本棚が階層化できていっぱい作れる
- ビューワーでザッピングができる
- 縦書き横書き変更ができる
- ライン書き込みか蛍光ペン書き込みが選べる
- ストアの検索が有能
- 試し読みがスムーズ
- 大学系の本などが電子書籍化されていることがある
- 定期的にポイント25~30倍
- 「日本の書店」に貢献できる
ざっと挙げてみてこんなメリットがあるんじゃないかと思います。
1,2:自前のPDF・ePubが読み込めて閲覧できる/Dropbox連携可能
これは紙書籍を自炊したりして、PDFやePubを大量にデータで持ってる人にはうれしいんじゃないでしょうか。一応KindleもPDFなどをメールで送るとKindle書籍に変換できてアプリで読めるというのがあります。(Send to Kindle)
私も一度試したんですが、これが謎に容量制限があってやりづらいです。試行錯誤の末に軽量化して送ったのですが、結局形式が崩れてしまって読めなかった覚えがあります。
※※追記※※
Send to Kindleの他、USB転送/クラウド連携で送るやり方もあるようです。詳しくは
その点Kinoppyはユーザーフレンドリーで、Dropbpxを連携すれば、アプリを入れているどのデバイスからでもPDF・ePubをDLして読むことができます。
速度も速いです。
Dropboxがなくても、デバイスのローカルデータにデータが入っていれば、その端末であれば閲覧できます。
(デバイス間同期しないデータの単純閲覧・書き込みが可能ということ。)
一度違う端末に送って、Kinoppyに入れた後なら、データを消しても共有が取れているらしい…という記事もありましたが、私はまだ試していません。
BluetoothやAirdropで済ませたいという方ならこっちのやり方も便利かも。
3.ブクログ風の本棚が階層化できていっぱい作れる
Kindleは「コレクション」という機能で書籍を仕分けできます。ですが、コレクションの中に入っている書籍を更に仕分けるということはできません。
つまり、二階層でしか本を管理できません。せいぜい「小説」「海外小説」「漫画」みたいにジャンルで降るくらいしかできない。
Kinoppyでは、まず「本棚」を作って、そのなかの「段」で5種類に仕分けることができます。
見づらくてすみません。
これはデフォルトである「メイン本棚」の中で、「棚1~棚5」まで分けてみたものです。「本棚の数×5」で分類できます。
本棚を最大何個つくれるかはパッと見つかりませんでしたが10は作れます。
これはKindleの階層では不十分な人には便利ではないでしょうか。
また、この本棚表示形式は「ブクログ」と似ています。ブクログユーザーだったり、こういう本棚で表示するのが好き、という人にはいいんじゃないかなと思います。SNSに本棚画像を共有する機能もあるみたいです。逆に本棚形式が嫌という方にはグリッド・リストに変更できます。
私の場合自炊データがごちゃごちゃしていて見栄えが微妙ですが、この場合表紙差し替えも可能です。
ビューワ編
4. ビューワでザッピングができる
「ザッピング」という言い方が適切かどうか微妙ですが、Kinoppyは、ページを拡大縮小しながら横スクロールで電子書籍を閲覧できます。
ページめくり/タッチと併用可能というかボーダーレスな仕様です。紙書籍を「バラパラパラっ」と雑にめくっていくのと感覚として似ています。切り替わりがスムーズ過ぎて、若干癖があるともいえます。
これが非常によくできていて、かなり雑に動かしてもフリーズや遅延が皆無です。もう少しアナログに近い感覚で電子書籍を閲覧したい、という希望をかなえてくれるビューワです。
5. 縦書き横書き変更ができる
KinoppyではePub本なら、電子書籍の縦書き横書きを純正で切り替えることができます。最初は「誰が使うのかな」と思ってたのですが、縦長のスマホで読みたいときかなり助かることが発覚しました。
(夏目漱石『虞美人草』)
すごい。スマホの画面を最大限効率的に使って読むことができる。
以前からある機能のようですが、大画面スマホが普及した2021年こそ、再び注目されるべきです。
スマホを使って通勤中や外出先で読むことが多い方におすすめです。特に画像のような改行の多い会話文の画面で便利です。会話が多めのラノベ等を読む方にも向いている機能です。
6. ライン書き込みか蛍光ペン書き込みが選べる
文章をマークしたいとき、Kindleでは蛍光ペンのみです。Kinoppyではなぜか傍線と蛍光ペンのどちらを使うか選べます。蛍光ペンと傍線を使い分けたい人にいいと思います。
またKinoppyの売りとして、「漫画・雑誌にもフリーハンド書き込みができる」ということが書いています。これは確かにそのようです。自前のPDFにも可能でした。
(リンクはfor Androidですが iOSでも可能)
ストア編
※以下の内容はAndroid環境のもので、iPhoneとは異なる可能性があります。
7. ストアの検索が有能
Amazon Kindleのストアの使いづらさは周知の事実です。売れ筋の本の広告が何度も挟まってきたり、ジャンルだけ一緒だけど関係ない本が現れたりでとにかくごちゃごちゃしています。下にザーッとでてくる「関連した商品」も、書籍以外が混ざってたりしてなんか微妙な感じ。
Kinoppyの検索機能は、さすが書店謹製だけあって使いやすい。特に作家名で検索したとき顕著なのが、タイトルだけでなく「書籍説明」からも本を拾ってきてくれます。
たとえば「サルトル」で検索すると
- 江藤淳『作家は行動する』
- 吉本隆明『定本 作家にとって美とは何かⅡ』
- 『加藤周一著作集16』
- 『栗本薫・中村梓傑作電子全集20』
- アレクサンドル・デュマ『キーンまたは狂気と天才』
- 葉實 重彥『物語批判序説』
- 鷲田清一『メルロ=ポンティ 可逆性』
これらはすべてタイトルに「サルトル」は含まれていないが、書籍紹介中でサルトルが含まれている(サルトルに言及した内容が収録されている)書籍です。
このきめ細かさはアマゾンストアでは望めません。思わぬ本との出会いに繋がります。
また地味にうれしいのは、その作品ページに飛んだ一ページ目で、書籍紹介が全文読めることです。(下は画面をつなげたスクリーンショット)
Amazonは多くの場合一度概要のところをもうワンタップしなければ全文参照ができません。またあまり情報が書かれておらず、書名で検索しなおして情報をとらなきゃいけないこともありますが、Kinoppyはそういう煩わしさが少ないといえます。
さらっと作家名を検索しただけで、それに言及した専門書まで探すことができる。
また検索結果もわりと無秩序で面白いです(もちろん絞り込み・並び替えなどは可能)。
検索ワード(この場合「サルトル」)が含まれたものが、結構ごちゃっと、内容のやさしい本から、専門書、マイナーな本など拾ってきてくれます。
このごちゃ具合が絶妙で、実際の本屋に行って、なんとなくサルトル関係の棚を見て回っている感覚に近く、個人的に気に入りました。
8. 試し読みがスムーズ
Kindleの場合、サンプルを見たい場合商品ページからリーダーへサンプルをいちいちDLする必要があります。(「なか身!検索」があることにはありますが使い勝手は微妙ですよね。)このワンステップが個人的にはかなり煩わしく、違うプラットフォームのブラウザリーダーで読みに行くこともままありました。
Kinoppyの場合リーダーとストアが一緒なので、かなりシームレスに試し読みをすることができます。またサンプルでもビューアは共通なので縦書き横書きが変えられます。
9. 大学系の本などが電子書籍化されていることがある
具体的にどこの出版がKinoppyだけに出している、というのを調べたわけではないので、たまたま発見したものになりますが…。
「大江健三郎」で検索をかけたとき、坂口周『意志薄弱の文学史:日本現代文学の起源』という本が引っ掛かりました。
これは「慶應義塾大学出版会」の本だそうで、Kindleストアでは取り扱いがなかったです。大学系の本が電子書籍化されていることがありそうです。
またこれは楽天電子書籍ストア・Koboと比較してですが、「サルトル」の電子書籍の検索結果はKinoppy 68件、Kobo 17件でした。
ちなみに「大江健三郎」ではKinoppy 122件、Kobo 74件。
Kindleの代替プラットフォームとして、専門書/哲学書/人文系書籍を買うなら、Kinoppyの方が選択肢が多いといえそうです。
お金編
10. 定期的にポイント25~30倍
ゲリラ値引きがあったりアマゾンギフト券などが使える、ということはないのですが、Kinoppyでは紙書籍と電子共通の紀伊国屋ポイントを発行しており、それを使って本がお得に買えるようです。Kindleで発行されていない本を、アマゾンポイントを使ってAmazonから紙書籍で買う、というやり方をしていた人には替えがきく制度じゃないかと思います。
また定期的にポイント25~30倍キャンペーンがあるみたい。2021年に入ってからは年末年始と、2/12~14までやったようです。
11. 「日本の書店」に貢献できる
ここ数年で電子書籍(Kindle)に移ってしまって、紙の本屋を応援したいという気持ちはありつつも、紙書籍を増やすのが嫌で、なかなか実店舗で買えないでいる本好きの方は多いと思います。私もそうです。
でも、Kinoppyで電子書籍を買えば、紙の本屋である紀伊国屋書店の応援ができます。
使いづらいKindleやAmazonで微妙と思いながら本を買うより、リーダーや本棚管理が柔軟で、ストアの検索が賢い、日本の本屋に少しでもお金を払いたい。
そんな方は一度Kinoppyを試してみてはいかがでしょうか。
私もさらに使い込んでみて、また記事を書きたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
0コメント