書籍を自炊してPDFデータで持っている方は多いはず。
私もそうで、溜まっているPDFをいい感じに見れるアプリはないかなと色々と探し中です。
欲を言えばKindleのように文字をハイライトして一覧化・もしくはDLなんか出来るのってないかなあ。。とか軽い気持ちがありました。
甘かった。反省している。
問題1. OCR化が要る
そもそもPDFで文字を認識できるようにするにはOCR化が要りますね。
カメラで撮ったものをスキャンしてOCR化というのは結構出ているようなんですが、PDFファイルから直接吸うものとなると見つからない。
Googleドキュメントでという手があるようでしたが、試してみると全く使い物にならなかった。評判はいいみたいなので、ファイルとの相性があるのかもしれません。
更に「OCR化したものを更に透明化埋め込み」となるとAdobe純正くらいしか出来るという情報が見つからなかったです。
ではAdobeのプレミアムプランに入ってOCRをかければいいのかな、、と思いきや、ここでややこしくなるのが、ビューワ側の機能の問題。
OCRの読み込みに対応しているビューワとなるとまた問題が別のようで、探さなければなりません。
OCR化しない/OCRが読み込めないとなると、PDFファイルは画像のような扱いになります。
書き込みやハイライト自体はもちろん可能ですが、EpubやKindleのように文字と位置をパッと関連づけるという夢がかなわない…。
今回は運良く読みたい論文がOCR化されているようだったので、それで試させていただきました。(スクショは下リンクのものになります)
問題2. 縦書きの文章にハイライトに対応しているアプリがない。
これはアプリが悪いというよりはPDFそのもののの特性なのかもしれない。
横書きを基本としているのか、選択範囲が変に飛んで選択すらさせてもらえない。
運良くハイライトさせてもらえたとしても、
何故かこんな感じになる。
2014年の記事ですが、こちらの方もMacの「Preview.app」で同じことを試して、同じことになっているようで。これはずっと変わってない問題なのかもしれません。
問題3:縦書き文書用の「綴じ方向逆」「見開き左右を逆」を両立するアプリがない。
これも「横書きが基本」という文化と関わってくるのですが。
先程のスクショのアプリは「PDF Viewer Pro by PSPDFKit」というアプリ。これは月額で綴じ方向だけを変更可能です。
他「PDF Reader & Annotator by Xodo」、「PDF Cabinet」も非対応。
特に見開き左右をサポートするアプリは、PDF編集を謳うアプリでは、今回試した範囲では見つからなかったです。
問題4:論文用の高機能アプリもあるけど
「Flexil」は、PDFを使った勉強をサポートする高機能アプリです。全機能利用にはサブスクが必要のようです。
細かいハイライトや書き込みに加え、アプリ内ノートに選択部を切り出せたり、位置リンクを貼れたり、見出しをつけられたりなど充実しています。
切り出しでハイライトの代わりに、ならないこともないかな、と感じてインストールしてみることに。
プロモーションを見ると分かる通り、この切り出しが効率的なのは、数式や横文字なんですよね。縦書きの文章をタテに切り取るのはなんか違う感がある。
またビューワというよりはノートのカテゴリになるようで、見開きサポートなどはありません。
問題5:ハイライト部を認識して一覧表示にしてくれるのはAdobe純正っぽいけど
「ぽい」というのは課金してないのでわからないからなのです…。高すぎます。
先程のリンク先の
で、先ほど「ひとつだけ例外あり」と書いたが、どうやらAcrobat(Std&Pro)はそういう機能があるらしい。普段AcrobatProを使ってるけどこんあ機能があるなんて全然知らなかったヨ・・・。 上の画像の通り、環境設定画面で「選択したテキストをハイライト、取り消し線、下線の注釈ポップアップにコピー(X)」という箇所にチェックを入れるとOKのようだ。実にあっけなかった・・・。
という記述から、「あるっぽい」のですが。バージョンもだいぶ違うだろうし、不明です。できたとしてもそれだけのために、月1500↑は…。ただでさえDropbpxに課金しているのに。
ビューワ機能もレビューを見る限り微妙なようですし、躊躇われる。
暫定結論:無料ビューワかなあ
私が知ってる範囲で「見開き反転表示」「綴じ方向逆」を叶えてくれて、かつDropbpx連携可能なPDF閲覧できるアプリは「Kinoppy」「Sidebooks」です。
これらはOCR認識はしないですが、無料でしおり挟みやハイライトまでできます。Kinoppyの場合、自力で打ち込むことでハイライトにメモもつけられます。
今のところ、PDFにEpub的機能を求めるのはちょっとむずかしいのかなと思います。
保存したい・写したい・残したいときは、現在紙の本でやってるように、自分でキーボードでページ数+テキストを打つのが結局楽なのかな。。という結論です。
ただ、当然ですが、「本に書き込む」という手段がいつでも取れ、かつ何度でも修正したり、複製して繰り返せるのはおおきなメリットです。
PDFの場合、ビューワとエディタは思い切って分けて、割り切ったほうがいいのかもしれません。
☆ハイライトできるiPad用縦書きPDFビューワを探している方の記事として、以下の記事もありました。やっぱりどれも一歩足らずといったところのようです。参考にリンクしておきます。
0コメント